この度、当法人の理事長には、地政学的・歴史的にも日本と台湾の架け橋になれる沖縄出身者が担うべきだとの声により浅学非才な小輩が理事長に就任する事になりました。
私の家族は戦前、基隆(キルン)を中心に十年もの間台湾で生活して居りました。私も県議会議員の時代に故西銘順二先生の忠臣として台湾一辺倒で議会活動をしておりましたし、沖縄県議会と台北市議会が交流事業を実施している琉中親善議員連盟を提唱し実現させた想い出もあり、訪台は数十回に及びます。
沖縄が米軍占領下(米国の信託統治)であった時代は、外国扱い故に、台風でお米が全滅した時も台湾から種籾(たねもみ)をタンカーで届けてもらいました。またお茶作りやパイン作り、教育資材の寄贈、台湾大学医学部への入学など・・・台湾のご支援で沖縄が救われた数々の恩義は今も鮮明に覚えております。
その恩返しもままならない時に、前理事長の許光輝氏の大変なご尽力は、基隆市の海人記念公園の建設、烏山頭ダム(台湾を農業大国へ成長させた)の八田與一記念公園の整備、さらには糸満市の聖地で台湾之塔建立など素晴らしく、その実績、功績を引き継ぎさらに深め継続をしてゆかなければならない重責に身の引き締まる思いが致します。
愛知和男会長、はじめ皆様の一層のご指導をお願い申し上げます。
平成29年6月吉日
一般社団法人日本台湾平和基金会 理事長 西田 健次郎
日付 | 内容 |
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2012/6/1 | 沖縄県議会へ請願書提出。 発起人は憲法学者竹田恒泰氏、建築家郭中端氏、許光輝氏ほか4人 |
2012/10/19 | 平成24年第5回沖縄県議会(定例会)で陳情第163号として全会一致で採択される。 |
2012/11/11 | 建立趣旨について賛同人募集開始。 【共同呼びかけ人】宮城/高橋俊一 埼玉/小名木善行 東京/竹田恒泰 神奈川/枝厚 長野/竹内保洋 愛知/加藤秀彦 岐阜/村上俊英 三重/西田忠幸 滋賀/竹市敬二 京都/江上靖夫 奈良/村上嘉英(敬称省略) |
2013/1/11 | 交流協会台北事務所(日本大使館に相当)を表敬訪問し、岡田総務部長に趣旨の説明を行い、理解を求めた。許光輝氏ほか大阪・辻井正房氏、京都・江上靖夫氏外13人が参加。 |
2013/1/15 | 許光輝氏他2名が台湾日本人会を訪問。山本総幹事に趣旨説明を行い、台湾在住日本人の取組みを要請。 国際扶輪(ロータリークラブ)中華民国総会・王博偉理事長とも懇談し、台湾内での取組みを要請。 |
2013/1/16 | 台湾最大紙「自由時報」で慰霊塔建立について報道される。 中華民国(台湾)立法院長・王金平氏に表敬訪問代表発起人の許光輝氏、共同呼びかけ人の滋賀県・竹市敬二氏、和歌山県・萬羽昭夫氏、神奈川県・枝厚氏をはじめ十数人が参加。 |
2013/3/16 | 沖縄県那覇市して第1回日本台湾青年交流勉強会開催(12人参加) |
2013/6/22 | 糸満市平和祈念公園で第1回台湾出身戦没者慰霊祭実施。(6人参加) |
2013/12/20 | 環境庁長官、防衛庁長官などを歴任した前衆議院議員の愛知和男氏が台湾・王金平立法院長を表敬訪問。311東日本震災への支援の感謝と共に、沖縄県平和公園に台湾人戦没者慰霊施設開設について台湾側の理解と協力を求めた。 |
2014/02/17 | NPO法人日台平和基金会設立に向けた協議。主たる事務所を那覇市内に設置することなどを決定。 |
2014/02/24 | 許光輝氏と賛同人・楊馥成氏 沖縄県の協力を得るべく、高良倉吉副知事を表敬訪問。宜野湾市選出又吉清義県会議員も同席。楊馥成氏は1922(大正11)年、台南地方に生まれ嘉義農林学校に学ぶ。先の大戦では軍属としてシンガポールに進駐。戦後は政治犯として緑島に送られ、出所後は中国各地で農業指導にあたる。現在は那覇と高雄市を往来し食品関係の貿易事業に従事。同世代が戦争の犠牲となったことから、慰霊施設建立の運動に賛同。 |
2014/06/2? | 第2回台湾出身戦没者慰霊祭実施 |
2014/08/26 | 一般社団法人日本台湾平和基金会 設立。 平和記念公園を管理運営している沖縄県当局に慰霊施設建立のための用地提供を働きかけきたが、沖縄県当局は台湾政府または地方自治体などの台湾内の公的団体の申請でなければ、用地提供は困難であるとの立場で慰霊施設建立の運動が停滞。 |
2015/06/21 | 第3回台湾出身戦没者慰霊祭を斎行。 沖縄戦終結・慰霊の日6月23日に先立ち、21日の午前に沖縄県民をはじめ台湾、東京及び大阪から訪沖した30余人が糸満市にある平和祈念公園において慰霊祭を執り行いました。 初めに沖縄戦で亡くなられた台湾出身者の34名の名前が刻まれた「平和の礎」の前で一人ひとり名前を読み上げ鎮魂しました。引き続き国立戦没者墓苑に移動し、フルート奏者によるレクイエムの演奏と共に、台東から来られた12人のアミ族の皆さんが鎮魂の踊りを奉納しました。 |
2015/10/31 | 沖縄翼友会の平成27年度慰霊祭参加。 沖縄県摩文仁の丘(三慰霊碑)にて、第五十二回航空関係戦没者並びに航空機材を祀る空華之塔及び第三十六回陸軍飛行第十九戦隊、飛燕特攻之碑並びに第二十八回南方航空輸送部戦没者慰霊碑の合同慰霊祭が執り行われ、ご遺族並びに陸海空自衛隊関係者と共に参加いたしました。また、沖縄翼友会 玉那覇徹次会長の追悼の中で「私共は同じ航空人の一員として「台湾慰霊塔」の建立地の提供が戦時中の御恩返しの一端となり、日本と台湾の交流、日台親善の懸橋ともなれば是に過ぎるものはありません。」という言葉を頂きました。 |
2015/11/23 | 台湾出身戦没者慰霊碑建立地契約。 台北駐日経済文化代表所那覇分所にて、沖縄翼友会様と一般社団法人日本台湾平和基金会は正式に契約を交わしました。戦後70年、沖縄戦による台湾出身の戦没者の慰霊碑がようやく建立できることになりました。沖縄翼友会会員さまのご厚意は感謝の念に堪えません。 |
2015/12/26 | 台湾出身戦没者慰霊碑建立起工式。 糸満市平和記念公園内空華の塔の敷地内にて、無事執り行いました。今回沖縄県に初めて建立する慰霊碑は、沖縄、台湾の有志の方々の長きにわたる努力により戦後70年の節目にようやく実現しました。完成は来年の5月末の予定です。 |
2016/06/25 | 台湾出身戦没者慰霊碑竣工式と第4回慰霊祭を実施。 慰霊碑は、糸満市平和記念公園内空華の塔の敷地内にて、沖縄・台湾の有志の方々の長きにわたる努力により戦後71年目にようやく主要部分が完成しました。全体完成の二期工事は未定。 |
2017/6/24 | 第5回台湾出身戦没者慰霊顕彰祭を実施。代議士1名、市長2名、県議会議員2名、市議会議長2名、市町村議会議員11名、団体役員10名、他多数 |
一般社団法人日本台湾平和基金会定款
第1章 総則
第2章 会員
第3章 社員総会
第4章 役員等
第5章 理事会
第6章 資産及び会計
第7章 定款の変更、解散及び合併
一般社団法人日本台湾平和基金会は、この度、沖縄翼友会会員さまのご厚意により、台湾出身戦没者慰霊碑建立地が決定し、2016年6月25日に無事竣工式を行うことが出来ました。多くの皆様のご支援、心より深く感謝いたします。また、塔周辺の整備のための資金が不足しており、重ねてご支援のほどよろしくお願いします。
一般社団法人日本台湾平和基金会は、台湾出身戦没者慰霊碑建立の竣工式を平成28年6月25日、糸満市平和記念公園内空華の塔の敷地内にて、無事執り行いました。
今回沖縄県に初めて建立した慰霊碑は、多く方の協力により戦後71年目にようやく実現しました。先の大戦で3万人の台湾出身の方々が戦没されましたが、現在、沖縄県の平和の礎には身元の分かったか方々はわずか34名のみに留めています。
戦中台湾の人々は日本国民として戦い尊い命を散華されたのです。
慰霊碑の維持管理及び日本・台湾の平和交流に向けご寄付をお願いしています。何卒、ご理解の上ご協力をお願い致します。
ご寄付のお願い
台湾人戦没者慰霊施設を建立する会(台湾応援会)